かなしい想い出を
肩に隠して
お前は歩き出す
一人きりの人生を
甘いなぐさめなど 今は
背中にしみる筈もない
苦い涙がこぼれたら
気づかぬ振りをしてやるだけさ
泣きたい時にも泣けない日がある
お前の苦しみも人に言えない日があるさ
何も見えない闇の中は
求める夢も 見えはしない
今のお前に出来ることは
歩きつづけることだけさ
明日は明日の陽が昇るだろう
お前も昨日には もう戻れやしないのさ
見知らぬ川の行く手にも
澱みや滝があるだろう
それでも海が見えるまでは
流れつづけて行くものなのさ