もっとたくさん逢いにいらして下さい
そう口走った君
僕は愛おしく思ひ
大層動じたので、
前髪の成す造形に神経を奪われて
鍵(キイ)も持たず 家を出たのです。
斯くして 麗しき君の許へ超へていく想ひ
抑へました
「今日は電車で!」一度乗り換へた頃
高まっていく時めきに
負けさうになつてることに
気付き始めました